文学研究科

大きく変貌する現代社会において、新たな知的パラダイムを探求する8専攻

人文学の精神は、温故知新、鑑古創新です。

人文学は、文献や史料・資料に接しながら、総合的な人間理解を目的としています。個性溢れ、かけがえのない存在としての人間、家族や地域、会社、国家の中で生きる社会的存在としての人間、言語的・文化的・歴史的な存在としての人間について、定量的というよりは定性的に、一人ひとりへの視線を大切にしながら研究することに、人文学の眼目があります。

文学研究科の8専攻のうち、日本文学、英米文学、ドイツ文学、フランス文学、史学、超域文化学、教育学の各専攻は、長い歴史と実績を誇り、これまでの伝統を生かしながら、21世紀の課題を引き受けようとしています。比較文明学専攻では、人文学から出発しながらも従来の文科系と理科系、あるいは、人文・社会・経済・芸術といったこれまでの学問領域区分の壁を超えた、新しい学問領域の確立をめざしています。

立教大学の建学の精神は、「キリスト教に基づく人間教育」です。それは、共に学ぶ者があって初めて、学ぶことそのものが成立すると教えます。同じ空間と時間を共有することで、協働の営為としての学問研究が成立し、より有意義なものになります。教員は、それぞれの専門分野における先輩として、みなさんに接します。

育成する人材像

立教大学大学院文学研究科は、現代社会が大学院に求める学術研究の高度化と優れた研究者養成機能の強化、高度専門職業人の養成機能の強化という役割を積極的に担っています。文学研究科では、人文学の学びを通して、課題を発見し、問題を分析し、総合的対応を探求する人材を育成します。かつてない変貌を遂げつつある現代社会において、過去を読み現在を分析し未来を測ることができるのは、人文学の力です。そして、個性溢れ、かけがえのない存在としての人間、家族や地域、会社、国家の中で生きる社会的存在としての人間、言語的・文化的・歴史的な存在としての人間について、一人ひとりを尊重する眼差しを大切にしながら研究し、その成果を社会に還元する者を育てることが、文学研究科の目的です。なお、本大学院学生は、学部専門科目のTA(ティーチングアシスタント)として、採用され活躍することが期待されています。

日本文学専攻

  1. 古代から近現代に至る、日本文学の全領域と日本語学の高度な研究をめざします。
  2. 日本の文学・言語に関する、幅広い関心を受けとめる専攻分野の教員で構成されています。
  3. 研究領域の拡大を積極的に行い、学問の新たな地平を切り拓く方法論を常に模索しています。
  4. 教育職・研究職から専門知識を持った職業人まで、多様な人材を育成します。
  5. 日本文学専攻では、独自にコロンビア大学(アメリカ)、韓国外国語大学、北京日本学研究センターとの協定を結んでいます。

日本文学専攻

英米文学専攻

  1. 英米の詩、戯曲、小説、フィロロジー、その他英語圏の文学など、広範な領域の授業科目を開設しています。
  2. とりわけ大学院学生と教員が全て参加する「英米文学研究方法論2」の授業は、大学院学生の研究発表を中心に運営され、相互啓発を通じた研究の深化と多様化が図られています。
  3. 英米文学・英語学関係の図書が充実しています。
  4. 個別指導は、各大学院学生の希望を取り入れた複数教員による指導体制をとります。
  5. 他の英米文学専攻の大学院との交流や単位互換制度を通して、高度な専門家と幅広い教養人を養成します。
  6. 力をつけて修了した大学院学生たちは、さらに海外へ留学したり、研究教育機関へ就職します。英語を生かす専門職も進路のひとつです。
  7. 毎年提出される修士論文の中から優秀な論文に、TN賞(5万円)が授与されます。

英米文学専攻

ドイツ文学専攻

  1. ドイツ語圏の文学・語学・文化に関する授業がドイツ人教員を含めたスタッフによって展開されています。
  2. 学生が各自の研究成果を発表する研究ゼミを設け、指導教員による個別指導と併せて、複数の教員が丁寧な指導をします。
  3. ドイツ語あるいは日本語による論文を2種類のドイツ文学専攻関係機関誌に公表する機会を設けるなど、クリエイティブな研究活動を奨励しています。
  4. ドイツの大学への留学では、本学の国際交流制度による派遣留学、個人的な留学のほか、ドイツ政府の公的奨学金などの申請も手厚く支援しています。
  5. 専門知識を活かして一般企業などに就職する本専攻修了者も増えています。

ドイツ文学専攻

フランス文学専攻

  1. 中世・ルネサンスから現代文学・哲学まで、幅広い関心を受けとめるスタッフで構成されています。
  2. 狭い意味での専門だけでなく、今を生きる私たちにとってというアクチュアルな問題意識をつねにもちつつ、それぞれの分野に取り組むことを心がけています。
  3. グローバル化のなかで、フランスのみならず、広くフランス語圏を視野にいれたカリキュラムを設けています。
  4. 在学中に協定校に留学するものも多く、フランス語力のレベルアップにも力を入れています。
  5. 指導教授はもちろんのこと、授業や各種研究会での口頭発表などを通して、専攻全体で研究生活をバックアップします。
  6. 本専攻の修了者は、研究職から一般企業まで、多様な就職先で活躍しています。

フランス文学専攻

史学専攻

  1. 現代が問う歴史学の課題に、3つの領域(日本史・東洋史・西洋史)に亘る多彩な教授陣で対応します。
  2. 古代から現代に至る通史的な世界史像の構築をめざします。
  3. 史料を読み、フィールドワークも楽しみます。個別的・基礎的な研究を重視しています。

史学専攻

超域文化学専攻

  1. 人文地理学および文化人類学の観点から人間の生活について学びます。
  2. フィールドワークを重視し、各自が専門の研究対象地域を定めて研究を進めます。
  3. 幅広い関心をもって、個別の人々と接触する中で育まれる専攻分野です。
  4. 実際の調査地域、調査内容については、教員のアドヴァイスを受けつつ大学院学生が自主的に決めます。個別の地域の理解と全体観の涵養は、実社会に出ても必須の素養でしょう。
  5. 博士課程後期課程の院生には、国外に調査地を定め、語学の習得から本格的に取り組み、研究者をめざす者も多数います。

超域文化学専攻

教育学専攻

  1. 教育哲学、教育史学、教育社会学、教育心理学、教育方法学、社会教育学、芸術教育などに亘る広い学問領域の中での専門性の追求。
  2. 教育状況の変動に応じた教育実践研究と学問方法論の模索。
  3. 高度専門職業人養成と研究者養成、社会人および教員の再教育。
  4. 学外専門家、実践者との積極的な相互交流。

教育学専攻

比較文明学専攻

  1. 現代の文明社会が直面する境界の消滅、人間の欲望、多様な言語と文化の共存、表現の媒体と形式の多様化という、文明学上の諸問題の解決をめざす。
  2. 4つの領域(現代文明学・文明工学・言語多文化学・文明表象学)で構成。
  3. 高度専門職業人の養成と、社会人の再教育の展開。人文社会科学による総合的発想力の強化。
  4. 学外専門家を招聘し講義を委嘱するなど社会と大学の積極的な相互交流。
  5. 複合領域を学位論文テーマとする創造的学習・研究が可能。
  6. 現代文明の一つとして文芸を位置づけ、文芸創作とその流通をも主題とする。創作的文章も学位審査の対象とする。

比較文明学専攻

大学院

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