
経済学部長 池上 岳彦
学問の使命は「真理を追究する」ことです。その目的は大きくいえば「明日を今日より良くする」ことですが、大学はそのための「学びの場」なのです。
大学のなかにもさまざまな学部があります。経済学部で学ぶ対象である経済とは、一言でいえば、財(モノ)を生産して流通・消費させ、またサービスを提供することによって人々の暮らしを支える活動です。そこでは「ヒト・モノ・カネ」が結びつく仕組みを解明する経済学の視点が重要であり、その研究と教育が長い間積み重ねられてきています。
2007年に開設100周年を迎えた経済学部は、その歴史と伝統を踏まえて、ますます発展しています。経済学部は、経済の理論と歴史をふまえて個人と企業の行動、社会問題、グローバル化する経済情勢などを分析する経済学科、企業の会計と財務・金融市場を分析する会計ファイナンス学科、そして国民の視点に立って政策の立案・遂行能力を高める観点から公共サービスと租税、競争促進と規制、地域経済政策などを分析する経済政策学科が、一体となって運営されています。この3学科体制のもとで、学生は家族・地域・企業などをつないで国内外にわたり展開される市場経済の仕組みはもとより、政府の役割、社会全体における経済活動の位置づけも含めて、まさに総合的に経済学を学んでいます。
少子高齢化と格差社会の進行、雇用の不安定化、地域社会の変貌、地球温暖化、災害とエネルギー危機、さらには先進国でも続発する財政金融危機など、経済をめぐる問題はまさに山積しています。経済学を多様かつ斬新な視点に立って体系的かつ実践的にとらえる「学びの場」において、多様な知識に基づくしっかりした考え方をもつ人を育てる――それが私たちの経済学部です。